網入りガラスの熱割れ
強度が強くない網入りガラス
今回は「網入りガラスと熱割れ」について解説したいと思います。
「網入りガラス」というと次の点が利点と思われているかもしれません。
・網入りガラスは網が入っているから強く防犯性がある
これは大きな誤解です。網入りガラスは、ガラス内に金属線が網目状に入っているため、一見強そうに見えます。
しかし、実はそうではないのです。
むしろ、ガラスという物質の中に異物の金属が入っているため、ガラス同士の結合が弱く、ガラスの中に泡が入っている状態と同じなのです。
そのため強度があるわけではないのです。
「網入りガラス」の利点は、家事の際に熱や翔などで割れても、金属線があるため普通のガラスより崩れにくくなることから、炎や煙の侵入を防止して延焼を防ぐ事です。
そのため、普通のガラスよりも強度があると思い防犯対策などを目的に用いるのは間違っています。
「熱割れ」は温度差から起きる
次に、「熱割れ」について解説します。
どうして熱割れは、起きるのでしょうか?
ガラスという物質は、熱伝導が悪い物質です。一枚のガラスの一方をバーナーであぶっても反対側は手で持っていられるほどです。熱伝導が悪いと、一枚のガラスの中で温度差が生じます。その温度差が一定になるとガラスは割れてしまいます。
これが熱割れです。
熱割れは、網入りガラス以外でも起きる現象です。しかし、網入りガラスの場合は、ガラスの結合が弱いことから、熱割れが起きやすいのです。
また、熱割れは冬の明け方に起こりやすいです。
原状回復の精算でも覚えておきたい知識ですね。
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