【空室対策①】
「割れ窓理論」の応用
割れ窓理論とは米国の心理学者であるジョージ・ケリング博士が提唱した「建物の窓ガラスが割れたまま放置されているとやがて他の窓もすべて壊される」という犯罪学上の理論です。
具体的には、
①建物の窓が割れているのを放置したままにしていると、
②直す人がいない、誰も気にしていないという雰囲気が漂い、
③何をしても平気そうだ、悪いことをしやすいという土壌を作り、
④近くの窓も割られるようになり、やがてすべての窓も割られてしまい
⑤犯罪の温床となって凶悪犯罪が起きる
という流れをたどっていくというものです。
90年代にアメリカ最大の犯罪都市と言われたニューヨークでこの理論を使い街中の落書きを消し、軽犯罪の取り締まりを続けた結果、犯罪件数が激減したことが知られています。
この理論をアパートやマンションの管理に置き換えるとどうでしょうか。
初めはちょっとした落ち葉かもしれません。でもそんな小さなゴミでもそのまま放っておくと、住んでいる人や通りがかりの人もタバコの吸殻や空き缶を捨てるようになり、やがてゴミだめのような物件になってしまうかもしれません。
そうなるとモラルも低下してたいきょも増えるでしょうし、新しい入居者も決まりにくくなると思います。
小さなゴミをそのままにせず、きちんと清掃を行ったり、こまめに修繕を行っていくことが大切です。
清掃が行き届いた物件は気持ちがいいものですから、住みやすいので退去も減るかもしれません。
退去が減る、まさに「空室対策」といえるでしょう。
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