【高まる管理運営の重要性】
以前はアパートを建てれば入居者が必ず入る貸主優位の時代でした。
1945年の敗戦時約7,000万人だった人口がわずか50年で1億2,000万人を超えるほどの人口増を生んだために、住宅不足の時代が続いたという背景があります。
しかし、現在は完全に住宅余りの時代です。
特に2000年以降、空室の問題が顕在化してきました。
そして、日本は人口減少社会に突入しました。
住宅不足の時代においては、空室が出れば必ず入居者が決まったため、管理運営のやり方で差がつきませんでした。
どのような管理方式を採っても、たとえひどくても入居者は争って入居してきたのです。
しかし、住宅余りの現在はそうはいきません。
管理運営のやり方によって大きな差が出てしまいます。
そして、この傾向はますます強くなっていくことは確実です。
現在、全国的な空室率は20%と言われていますが、毎年平均1%の空室増を生んでいますので、20年後には空室率40%の時代が来ます。
これによって、ラーメン店のように流行る店と流行らない店の二極化が進行します。
アパート間の二極化、管理会社間の二極化です。
しかし、賃貸管理の業界はまだまだ他の業界と比較すると競争がきつくありません。
きちんとした管理を行えば市場で優位なポジションを築けます。
このように、管理運営の重要性が高まっている現在においては、物件取得の段階で管理運営まで視野に入れて物件を選定すべきでしょう。
つまり、取得する物件の管理を行ってくれる管理会社も一緒に選定するということです。
アパート事業においては、物件取得はスタートです。
どのような管理運営をしていくかが非常に重要です。
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