【特約(負担を予測できる書面作り)②】

特約をめぐって後でトラブルにならないようにするには、「借主が特約負担をよく理解して、負担額を予測できるようにして合意すること」「そのうえで他の物件と条件を比較するチャンスがあること」が大切であると前述しました。

 この、「他の物件と条件を比較する」方法として、2年間とか3年間の家賃、特約負担の総合計を算出して説明をするというのも一つの手法と考えます。

 Aマンションは家賃が6万3000円で特約なし、同じような間取り・立地のBマンションは家賃6万円だけど退去時にハウスクリーニング費用5万円負担の特約ありとします。

 3年間の総支払い合計は、Aマンションが6万3000円×36ヶ月で総計226万8000円となります。

 対してBマンションは6万円×36ヶ月で216万円、プラス特約負担5万円で3年間総支払い額は221万円となります。

 よって、借主はBマンションを特約があるのを承知で選ぶことにしました。

 このように特約負担を含めて総支払い額を算出して具体的に物件を比較することができれば、借主は他の物件と比べてよく理解し、円満に部屋を借りることができるのです。

 こうすることにより、少なくとも「特約負担をすることを理解しなかった」というトラブルはある程度減らすことができると考えます。

 えてして特約無効とさけぶ借主は、新聞のセンセーショナルな見出しだけを読んで、記事の詳細を見ていない場合が多いのです。

不動産賃貸管理のRIEGLE

RIEGLEは、収益物件の管理業務、資産運用に特化したプロパティマネジメントを主な業務としております。まだ前橋市では馴染みのないものですが、空室率の高い地方都市にこそ必要とされる管理手法です。今までの不動産業界の慣例とは異なる手法で、収益不動産の利益最大化を図ることができます。

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